昭和の化石の英語教室

昭和の終わりに日本を離れたラッキーな老人の英語教室

なぜウルトラマンは「必殺技」を最初から使わなかったのか。

ウルトラマンの必殺技は「スペシウム光線」と呼ばれる、高エネルギーの電磁波のようなものでした。「ビー」と言う音と共に出るこの光線が当たると、大抵の怪獣は「イチコロ」でした。ところが、ウルトラマンはこの必殺技はなかなか出しませんでした。

怪獣との戦いが始まると、最初ウルトラマンは殴ったり、蹴ったり、投げ飛ばしたりします。こんな乱暴なことをされると、さすがに怪獣だって頭にきます。で、ウルトラマンはボコボコにされてしまいます。

ご存知のように、ウルトラマンは地球上で活動できる時間が限られていて、それが残り一分かそこらになると、胸のタイマーが「ピコーン」となり始めます。ボコボコにされたウルトラマンは「ピコーン」がなると、そこで初めて必殺技を出します。怪獣は粉々になってしまいます。ウルトラマンは「シュワッチ」の雄叫びをあげて空に飛んでいきます。

子供心に私はどうしても納得がいきませんでした。「なんでー、ウルトラマンは光線をはじめっから出さんのんならー」です(すいません、広島弁です)。この問題について、近所のガキどもの間で話し合ったことがありました。私たちが「親分」と呼んでいた年長の彼によると、さっさと怪獣が死んでしまえば、ウルトラマンは何にもすることがなくなって困るだろう、とのことでした。

今考えると、なかなかいいところをついています(当時の私たちは、番組の30分枠という概念は存在していませんでした)。とにかくそれ以来60年の間、なぜウルトラマンは「必殺技」を最初から使わなかったのか、という疑問は私の心のどこかに残っていました。

 

ところが最近になって、私と同じ疑問を持ち続けた方のブログを発見いたしました。柳田理科雄 先生のブログです。しかも、私と違って柳田先生は、ウルトラマンの三十九回の戦い全てを「科学的」に解析したのです!その結果がここです→

news.yahoo.co.jp

ここで先生の結論を述べるのは、あえて差し控えさせていただきます。興味のある方は、ぜひ、先生の研究結果をご覧ください。柳田先生、大変ありがとうございました。