昭和の化石の英語教室

昭和の終わりに日本を離れたラッキーな老人の英語教室

"Accurate English: A Complete Course in Pronunciation" by Rebecca M. Dauer

英語の発音に関して、私が「バイブル」としているのがこの本です。著者は有名な言語学者です。私が発音のトレーニングを受けたのもこの本だし、私のブログもこの本に書いてあることを基にして書いています。

古い(1992年)本なんですが、いまだにアマゾンなどで売っています。デジタル版をダウンロードできるサイトも有ります(お探しください)。この本の序文にこう書いてあります(拙い和訳と[説明]は私がつけました)。

Simple imitation is not sufficient for many adults to overcome the speech patterns of their native language. A student's cognitive abilities also need to be involved. Through understanding the sound system of English and developing self-awareness, students are given the means to improve their accent. 

単なるモノマネだけでは、成人[の英語学習者]が、自分たちの母国語の話し方を乗り越えることはできない。学習者の認知能力も関わる必要がある。英語の音の体系を理解し、[発音の]自覚を養うことを通して、学習者はアクセントを改善する手段を与えられる。

単に有名な言語学者がおっしゃっているからだけではなく、私自身の経験からも、上に書いていることは全く正しいと思います。

英語の発音練習は、昔から、ネイティブの発音を聞いて「マネ」をするというのが主流です。皆さんの多くがそうしていると思います。私も、そうした方法をとっていました。でも、少なくとも私の場合、この「聞いて真似する」方法では、ほとんど上達しませんでした。

Dauer博士は、「頭」を使って、英語の「音」を理解することが重要だといいます。その通りだと思います。ぜひ、この本を読んでみてください。