昭和の化石の英語教室

昭和の終わりに日本を離れたラッキーな老人の英語教室

どういった英語の先生が良いのか

英語の先生としてネイティブがいいのか、日本人がいいのか、はたまた日本人以外の非ネイティブ(例えばフィリピンの人)でもいいのか、そこら中で意見されています。それぞれの「メリット・デメリット」とか並べて、比べていらっしゃるようです。

こういった意見を読むと、なんか「違和感」を感じるのは、私だけなんでしょうか。

確かに、英語教室の先生はお金をもらって「サービス」を提供しているわけですから、そういった意味では、例えば散髪屋さんと同じでしょう。どこの散髪屋さんの腕がいいとか悪いとか、高いとか安いとか、そういった価値判断は、当然英語の先生にも適用されて然るべきです。

しかし、散髪屋さんと違って教師というサービスは、お客さん、つまり生徒さん、との "rapport" (信頼関係) がサービスの効果に直接関わってきます。

先生が生徒であるあなたのことを、どれだけ考えてくれているのか、あなたが先生のことをどれだけ信頼しているのか、そういったことが、非常に重要です。この "rapport" がないと、生徒さんはやる気が無くなり、結果が全く出ません。最悪の場合、英語自体が一生嫌いになってしまいます。実は、これはよくあることです。

ネイティブであれ、日本人であれ、「教師」という職の重みを感じていない、いわゆる「先生」は、残念ながらたくさんいるかもしれません。比較的簡単なアルバイト程度に考えて、英語を教えている方達です。多分、生徒さんを「上からの目線で」みています。こういった先生にもし当たったら、その先生がネイティブかどうか、TOEICが満点かどうかなんて全く関係ない、と私は考えます。最悪の先生です。

生徒さんのことを全く気にかけない、英語「ペラペラ」TOEIC満点、留学経験ありの先生と、生徒のことをなんとかしようと頑張ってくださるTOEIC7ー800点、留学経験無しの先生とでは、私なら絶対に、後者の先生を選びます。

因みに、オンラインの英語教室では、こうした "rapport" はほぼ不可能になります。本質的に教育には向かない環境です。練習にはなりますが、何かを「習う」のは難しいでしょう。