昭和の化石の英語教室

昭和の終わりに日本を離れたラッキーな老人の英語教室

「根性」があると失敗する話。

昨日少し「根性無し」について触れさせていただきました。

人生で成功するには、努力か、DNAか、はたまた運か。 - 昭和の化石です

今、はっと思いついたことがあります。忘れる前に書き留めておきます。

 

私は昭和時代に生まれ育ったため、根性は「いいもの」だと完全に洗脳されています。あなたの会社の鬱陶しい上司と同じです。今更この歳で、どうしようもありません。東京オリンピック日本女子バレー「東洋の魔女」を思い出すと、目頭が熱くなります、はい。

 

さて、私はどちらかというと、根性のあるほうです。羽生結弦さんのレベルではありませんが、「上の下」くらいでしょうか。しかし根性があるせいで、失敗することがよくあります。

 

先日、妻と二人で散歩しておりました。健康のため、週に2−3回するようにしています。夕方でしたが、温度は35度もありました。妻(中国人)は比較的根性の無い人で、「暑すぎる」と言って、さっさと家へ戻って行きました。私はというと、「こんなことで負けるか!」と思い、得意の根性を使って、散歩道を完歩いたしました。

 

しかし、やっと家に辿り着いた時、頭がふらふらし目の前が暗くなりました。軽い「熱中症」です。運が悪ければ、救急車で病院送りになっていました。日本ではどうか知りませんが、中国では救急車は高い料金を請求されます。私の根性は、「お金がかかる」ところでした。

 

この例でお分かりのように、根性のある人間は「損失」をこうむることがあります。「やってはいけないこと」を、こんちくしょう!と思ってやってしまうからです。妻のように根性の無い人間には、この心配はありません。

 

根性は色々なところで、大変役に立ちます。根性がないとやれない仕事もたくさんあるので、「根性無し」の人と比べると、職の選択肢が多いという大きなメリットもあります。

 

一方、根性のある人は、「引き際」が悪い傾向にあることが欠点です。これは「やばい」と思った時には、引き返す「勇気」を持ちましょう。